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新刊:SATOYAMAイニシアティブ主題レビュー第9巻「ビジネスと生物多様性」

2025.02.07

国連大学サステナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、『ビジネスと生物多様性ー社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)における互恵的関係』(英題:Business and Biodiversity
Reciprocal Connections in the Context of Socio-Ecological Production Landscapes and Seascapes (SEPLS))と題した書籍を発行しました。オープンアクセスの本書では、生物多様性と生態系を守りながらより持続可能なビジネスを促進するための課題とチャンスに焦点を当てています。地域社会の暮らしとウェルビーイングを持続可能に支援しつつ、生産活動によって生物多様性を維持している地域についての12件のケーススタディを取り上げています。

共同編集者のUNU-IAS西麻衣子研究員は、以下の通りコメントしています。「これらのケーススタディは、持続可能でより社会、生態系に寄り添ったビジネスにおける意思決定や行動を促進するための革新的な解決策を示しています。本書の刊行は、ビジネスおよび金融分野で関心が高まっている生物多様性の喪失の抑止やネイチャーポジティブ(自然再興)な解決策の促進に寄与することに期待しています。」

本書は「SATOYAMAイニシアティブ主題レビュー」シリーズの一環です。このシリーズでは、SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)メンバーによるケーススタディを公開しています。IPSIは300を超えるメンバーと、自然との共生の実現を目指しています。UNU-IASはIPSIの事務局を務めており、メンバーとの知見や経験の共有と各メンバーの活動実施においてシナジーを醸成するための地球規模のユニークなプラットフォームを提供しています。